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累計約9億円、カテゴリをまたいで支持され続ける「科学するブランド」——ブレインスリープに学ぶMakuake活用術

累計応援購入総額約9億円。リカバリーウェアで目標比3,900%達成。枕、マットレス、ハラマキ、アイマスク、リカバリーウェア、そして毛布へ——。

アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」で、商品カテゴリを次々と跨ぎながら支持を集め続けているブランドがあります。「脳と睡眠を科学する」を掲げる企業、ブレインスリープです。

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注目すべきは、単に商品ラインナップを増やしているのではなく、すべてのプロジェクトに「睡眠医学」という一貫した科学的根拠があること。そして、あるプロジェクトで開発した技術が、次のプロジェクトの「原材料」になるという循環構造を持っていることです。

なぜブレインスリープは、カテゴリをまたいでも支持され続けるのか。「極上カシミヤタッチ毛布」の事例から、その戦略を読み解きます。

※本記事は、Makuake公式YouTubeチャンネルで公開中の[【サーモ実験済】軽いのに驚くほど温かい極上のカシミヤタッチ毛布とは?春秋冬使い回せる高コスパ毛布を徹底レビュー]の内容をもとに、BtoB視点で成功要因を分析・再構成したものです。

 
 

 

1)事例概要:ブレインスリープと「睡眠を科学する」シリーズ

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株式会社ブレインスリープは、睡眠医学に基づいた知見と先進テクノロジーを掛け合わせた製品開発に取り組む企業です。同社はMakuakeを継続的な展開チャネルとして活用し、寝具にとどまらないカテゴリ横断型のプロジェクトを展開してきました。

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※画像の数字はYouTube動画撮影時のデータです。

 

Makuakeでの実績サマリー

項目

実績

累計応援購入額

約9億円

展開カテゴリ

寝具・睡眠周辺アイテム・ウェア・寝具小物

代表プロジェクト

リバーシブル毛布、ブレインスリープピロー、リカバリーウェア、ハラマキリカバリー、掛け布団、究極のマットレスなど多数

 

シリーズ展開の流れ

ブレインスリープ様は、以下のように段階的にカテゴリを拡張してきました。

  • 枕・マットレス :シリーズの原点。睡眠医学×テクノロジーの基盤を確立
  • ハラマキ・アイマスク: 寝具から「睡眠周辺」へカテゴリ拡張
  • リカバリーウェア :寝具から「着る」領域へ。目標比3,900%。独自素材「メディックリカバリーファイバー」を開発
  • 毛布:ウェアの素材を「掛ける」領域に転用。技術の二次活用による新提案

注目すべきは、「寝具→周辺アイテム→ウェア→再び寝具」とカテゴリを跨ぎながらも、すべてが「睡眠を科学する」というブランドの軸から外れていない点です。

 

2)成功要因①:「科学するブランド」の一貫性が、カテゴリ横断を可能にする

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枕、マットレス、ハラマキ、アイマスク、リカバリーウェア、毛布。一見すると、バラバラなカテゴリに手を広げているように見えます。

しかし、ブレインスリープの商品展開には「睡眠医学に基づいた科学的根拠がある」という共通項があります。同社は「脳と睡眠を科学する」をコンセプトに掲げており、どの商品も「なぜそれが睡眠の質を高めるのか」を科学的に説明できる設計になっています。

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この一貫性があるからこそ、「枕の会社がなぜウェアを?」「ウェアの会社がなぜ毛布を?」という疑問が生まれません。

サポーターにとっては「睡眠の専門家が、今度は毛布という切り口で睡眠の質を高める提案をしてくれた」と自然に受け止められるのです。

多くの企業がMakuakeでシリーズ展開を目指すとき、「前と同じカテゴリの改良版」か「まったく別の新商品」のどちらかに寄りがちです。ブレインスリープが実践しているのは、その中間にある「ブランドの軸は一貫させたまま、カテゴリをまたぐ」という第三の選択肢です。

Makuakeではリピート応援購入率が70%以上、10回以上応援購入しているサポーターが18万人以上。一度出会ったブランドを繰り返し応援するサポーターが多いプラットフォームだからこそ、「このブランドの次の商品が気になる」と思わせるブランドの一貫性が、累計応援購入金額約9億円という実績の土台になっています。

 

3)成功要因②:技術の「二次活用」で、過去のプロジェクトが次の原材料になる

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「極上カシミヤタッチ毛布」の最大の特徴は、この商品のために新技術を開発したわけではない、という点にあります。

case_brainsleep04使われている独自素材「メディックリカバリーファイバー」は、以前のリカバリーウェアプロジェクト(2025年2月ごろ実施、目標比3,900%達成)で開発された遠赤外線テクノロジーです。リカバリーウェアでは「着て体を温める」ために使われていた素材が、今回は「掛けて体を温める」毛布に転用されました。

この「技術の二次活用」は、単なるカテゴリ拡張とは異なるメリットがあります。

 

開発リスクの低減

ゼロから新素材を開発するのではなく、すでに目標比3,900%という市場ニーズが実証された技術を活用しています。技術的な不確実性が低い分、「毛布としてどう仕上げるか」という商品設計に集中できます。

 

サポーターへの説明コストの削減

「あのリカバリーウェアの素材が毛布になった」——この一言で、過去のプロジェクトを知るサポーターには商品の価値が伝わります。新素材をはじめから説明する必要がなく、すでに蓄積された信頼がそのまま新商品に引き継がれます。

 

「技術が技術を生む」循環構造

ブレインスリープのMakuakeでの商品展開を時系列で見ると、寝具→ウェア→毛布という流れの中で、あるプロジェクトで生まれた技術が次のプロジェクトの「原材料」になっています。1つのプロジェクトが次のプロジェクトの開発資産になるというこの循環は、プロジェクトを重ねるほど展開の選択肢が広がっていく構造です。

すでに自社製品で実績のある技術を持つ企業にとって、「その技術は別の用途にも使えないか?」という問いは、新しいMakuakeプロジェクトの種になり得ます。

 

4)成功要因③:感覚ではなく「データ」で語る説得設計

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「極上カシミヤタッチ毛布」のプロジェクトページと、Makuake公式YouTubeチャンネルの動画を見ると、商品の良さを「感覚」だけで伝えていないことに気づきます。「暖かい」「気持ちいい」で終わらせず、数字で裏付ける——ブレインスリープの「科学する」姿勢は、商品訴求にもそのまま反映されています。

 

 具体的な数値で証明する 

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 「掛け布団に重ねるだけでプラス2.1度の温度上昇」。 

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 サーモグラフィによる視覚的な裏付けとともに示されるこの数値は、「暖かいです」という感覚的な訴求とは説得力が異なります。 

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さらに、ムレにくさ試験のデータを提示することで、「温かいけどムレない」という相反しそうな特徴も客観的に証明しています。

「科学する」を掲げるブランドだからこそ、訴求にも科学的な裏付けが伴う。この一貫性がプロジェクトページの信頼性を高めています。

 

 「一枚で二役」というわかりやすさ

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「秋春用のコットンブランと冬用のカシミヤタッチが、1枚の毛布で選べる」。このリバーシブル構造は、商品の価値を一言で伝えられる設計です。

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加えて、制菌機能による清潔さ、自宅で洗えるメンテナンス性、シングルからクイーンまでのサイズ展開、コンパクト収納——日常利用のハードルを徹底的に下げる配慮が随所に施されています。

「科学的に優れた商品」を「日常で無理なく使える形」に落とし込む。この設計力が、応援購入の後押しになっています。



5)学べるポイント:自社に活かすための3つの視点

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ブレインスリープの成功から、自社の新商品展開に活かせるポイントを整理します。

 

【視点1】カテゴリをまたいでも「軸」がブレないブランド設計をする

商品ラインナップを増やすとき、「同じカテゴリの改良版」か「まったく別の新商品」の二択になりがちです。ブレインスリープの事例が示すのは、「ブランドの軸を一貫させたままカテゴリを跨ぐ」という第三の選択肢です。自社の「軸」は何か。その軸が解決できる「隣接する課題」は何か。その問いが、新しいプロジェクトの種になります。

 

【視点2】過去のプロジェクトで生まれた技術を、次の「原材料」にする

ブレインスリープはリカバリーウェアで開発した素材を毛布に転用し、開発リスクと説明コストの両方を抑えました。自社の過去製品の中に、「別の用途でも価値を発揮する技術」が眠っていないか。1つのプロジェクトが次のプロジェクトの開発資産になる循環を設計できれば、展開を重ねるほど選択肢が広がります。

 

【視点3】「科学する姿勢」を訴求にも反映させる

「プラス2.1度」といった具体的な数値、ムレにくさ試験のデータ、サーモグラフィによる視覚的な裏付け。ブレインスリープは「暖かいです」で終わらせず、数字とデータで証明しています。自社の商品の強みを、「感覚的な表現」ではなく「検証可能な数字」で示せるか。その視点がプロジェクトページの信頼性を大きく左右します。

 

 6)まとめ:Makuakeは「技術の循環」を生み出す場所

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ブレインスリープの成功は、「良い商品を出し続ける」だけでは説明できません。そこには、科学的根拠というブランドの軸を一貫させながらカテゴリを横断し、あるプロジェクトで生まれた技術が次のプロジェクトの原材料になるという循環構造があります。

ブランドの一貫性でカテゴリを跨ぐ。過去の技術を次の商品に二次活用する。商品の良さをデータで証明する——この3つの視点は、自社の技術やブランドに自信を持つすべての企業にとって、Makuake活用のヒントになるのではないでしょうか。

アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」では、多くの実行者とサポーターが出会い、新しい価値を生み出しています。Makuakeはクラウドファンディングの仕組みを活かしたサイトとして、単なる資金調達の場ではなく、「応援購入」という新しい文化を創造しています。

Makuakeの仕組みや活用事例、プロジェクトの進め方をまとめた資料をご用意しています。まずは資料請求から、はじめの一歩を踏み出してみてください。