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クラウドファンディングは達成しなかったら借金?方式別の未達リスクと返金ルール

「クラウドファンディングで目標金額に届かなかったら、借金を背負うことになるのでは?」「支援者一人ひとりに自分で返金しなければならないの?」

そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、クラウドファンディングの目標未達成時について、以下のポイントを解説します。

  • 未達成時に「借金」や「赤字」が発生するケースとは
  • 方式別(All or Nothing / All in)の返金ルールと手数料の仕組み
  • 未達成を「失敗」ではなく「テストマーケティング」として活かす方法
  • 失敗しない目標金額の設定方法

※本記事では、クラウドファンディングに関する一般的な用語として「起案者」「支援者」を使用しています。なお、Makuakeでは「実行者」「サポーター」と呼称しています。

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▼目次
 

1)クラウドファンディングが達成しなかったら「借金」になる?

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結論から言うと、クラウドファンディングで目標金額に届かなかったからといって、違約金や罰金などの「借金」が発生することはありません。

ただし、注意すべきケースがあります。

 

方式を間違えると「赤字」になる可能性がある

クラウドファンディングには主に「All or Nothing型(目標達成型)」と「All in型(実行確約型)」の2つの方式があります。

「All in型」を選んだ場合、目標金額に届かなくてもプロジェクトは成立します。つまり、集まった支援金を受け取れる代わりに、リターンを必ず提供しなければなりません。

例えば、100万円の目標に対して30万円しか集まらなかったとしても、支援者全員にリターンを届ける義務が発生します。製造コストや配送費が支援金を上回れば、不足分は起案者の「自腹(赤字)」となるのです。

一方、「All or Nothing型」を選べば、未達成時はプロジェクト不成立となり、支援金は全額返金されます。この場合、起案者に金銭的な負担は一切発生しません。

クラウドファンディングの基本的な仕組みについては「クラウドファンディングとは?|仕組み・種類・メリット・デメリットをわかりやすく解説」で詳しく解説しています。

 

2)【方式別】目標未達成になったら支援金・手数料・返金はどうなる?

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方式によって、未達成時の対応は大きく異なります。どちらを選ぶかで、起案者のリスクが決まると言っても過言ではありません。

 

All or Nothing型(目標達成型):金銭リスク・返金の手間はゼロ

All or Nothing型では、目標金額に1円でも届かなければプロジェクトは不成立となります。

この場合、起案者に発生する負担は「ゼロ」です。

  • 支援金は全額、支援者に自動返金される
  • 返金手続きや決済キャンセルは、プラットフォーム側が行う
  • 起案者が支援者一人ひとりに連絡したり、振込作業をしたりする必要はない
  • 手数料も1円もかからない

多くの方が「未達成になったら、自分で返金しなければならないのでは」と心配されますが、実際にはプラットフォームのシステムが自動で処理してくれます。

 

All in型(実行確約型):未達でも資金は入るが「実行義務」あり

All in型は、目標金額に届かなくてもプロジェクトが成立する方式です。

一見すると「確実に資金を得られる」という点でメリットに見えますが、注意が必要です。

  • 集まった金額に対して手数料が発生する
  • 目標未達でも、支援されたリターンはすべて提供しなければならない
  • 製造コスト・配送費が支援金を上回れば、差額は起案者の持ち出しになる

All in型は、以下のようなケースでのみ推奨されます。

  • すでに製造ラインが動いている商品
  • 在庫を抱えている商品
  • 小ロットでも問題なく対応できる商品

初めてクラウドファンディングに挑戦する方や、まだ量産体制が整っていない段階では、All or Nothing型を選ぶのが安全です。

クラウドファンディングのリスクやトラブルについては「クラウドファンディングのデメリットやトラブルと失敗しないための対策」でも詳しく解説しています。




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3)「未達成=失敗」ではない!All or Nothing型で作る無傷のテストマーケティング

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ここまで読んで、「All or Nothing型なら実害がないことは分かった。でも、未達成って恥ずかしいし、失敗じゃないの?」と思う方もいるかもしれません。

実は、考え方を変えれば、未達成こそが「成功」になり得るのです。

 

未達成は「大赤字を防げた」というポジティブな結果

もし、クラウドファンディングを使わずに新商品を市場に投入していたら、どうなっていたでしょうか。

  • 大量に在庫を製造したのに、誰にも買ってもらえない
  • 倉庫代、廃棄費用など、数百万円の損失が発生する
  • 「この商品は売れない」と分かったときには手遅れ

All or Nothing型を使えば、こうした致命的なリスクを完全に回避できます。未達成になったとしても、得られるものは大きいのです。

  • 「この価格帯では高すぎる」というリアルなフィードバック
  • 「この機能は求められていない」という市場の声
  • 「どの層がこの商品に興味を持つか」という顧客データ

これらの情報を1円の損失もなく持ち帰ることができる。これが、クラウドファンディングの「テストマーケティング機能」です。

テストマーケティングの手法や活用方法については「テストマーケティングとは? 手法・成功のポイント・事例を徹底解説」をご覧ください。

 

4)未達成を防ぐ!失敗しない目標金額の決め方

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リスクなく挑戦できることが分かったら、次は「どうすれば達成できるか」を考えましょう。目標金額の設定は、プロジェクト成否を左右する最も重要な要素の一つです。

 

初心者が陥る「根拠のない目標金額」の罠

「なんとなく100万円」「キリがいいから50万円」。こうした根拠のない目標設定は、未達成の原因となりやすいです。

目標金額は、以下の要素から逆算して決める必要があります。

商品原価・仕入れ価格:1つあたりの商品コストはいくらか。最小ロット数での合計額は。

配送費:1件あたりの送料と、梱包資材のコスト。

プラットフォーム手数料:プラットフォームによって異なりますが、一般的に支援総額の10〜20%程度が目安です。初期費用ゼロ・成果報酬型のプラットフォームが多く、売れた場合のみ手数料が発生します。

損益分岐点:上記を合計し、「この金額を下回ると赤字になる」というラインを明確にする。

目標金額は、この損益分岐点を上回る「最低限達成すべき金額」として設定するのが基本です。

 

カテゴリ別の平均支援額から「必要な集客数」を割り出す

プラットフォームによっては、カテゴリごとに平均的な支援単価や達成率のデータが蓄積されています。

例えば、単価1万円の商品で目標50万円を設定した場合、50人の支援者が必要です。この50人を、自分の力で集められるかどうか現実的に考えてみましょう。

  • 自分のSNSフォロワー数は?
  • メールリストの登録者数は?
  • 知人・友人で支援してくれそうな人は何人いる?

もし「50人は厳しい」と感じたら、目標金額を下げるか、集客施策を強化するか、判断が必要です。

目標未達成のつまづきポイントについては「目標未達成プロジェクトに共通するつまづきポイント」でも解説しています。

 

5)Makuakeで未達成リスクを最小化する方法

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返金の仕組み:起案者(実行者)の手間はゼロ

Makuakeでは、クレジットカード決済の場合、目標達成まで決済が確定しない仕組みになっています(デビットカード・プリペイドカードを除く)。また、コンビニ払いなどの現金決済の場合も、Makuakeが送金代行サービス(ウェルネット)を通じてサポーターへ直接返金を行うため、実行者が個別に返金対応は不要です。

つまり、未達成なら実行者が個別に返金対応をする必要はありません。

手数料についても、All or Nothing型(目標達成型)で未達成の場合は1円もかかりません。All in型(実行確約型)の場合は、応援購入総額の20%(税抜)が発生します。

 

再挑戦で大成功を収めた事例も

Makuakeでは、プロジェクトを通じて得られた市場のフィードバックを活かし、さらなる成功につなげる実行者が数多くいます。

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例えば、超軽量バッグ「ROLLITE」は、1回目の挑戦で1,300万円を集めて成功を収め、その反響を活かした2回目の挑戦と合わせて、累計4,000万円を超える応援購入を達成しました(事例はこちら)。

また、最初のプロジェクトでは目標に届かなかったものの、顧客の反応をもとに商品コンセプトや価格設定を見直して再挑戦し、大きな成功を収めた事例も多数存在します。

未達成は決して終わりではなく、次の成功へ向けた貴重な学びの機会なのです。

 


 

6)よくある質問(FAQ)

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Q1: クラウドファンディングで目標未達だと返金されますか?

All or Nothing型(目標達成型)の場合、未達成ならプロジェクトは不成立となり、支援金は全額返金されます。返金手続きはプラットフォーム側が自動で行うため、起案者に事務的な負担はありません。All in型(実行確約型)の場合は、未達成でも資金を受け取れる代わりに、リターン提供義務が発生します。

 

Q2: 未達成になったら手数料はかかりますか?

All or Nothing型で未達成の場合、手数料は一切かかりません。プロジェクト不成立となるため、起案者の金銭的負担はゼロです。All in型の場合は、集まった金額に対して手数料が発生します。

 

Q3: 支援者への返金は自分でやるのですか?

いいえ、返金処理はプラットフォームが代行します。プラットフォームがシステムを通じて返金処理を行うため、起案者が支援者に個別連絡する必要はありません。

 

Q4: 初心者はAll or NothingとAll inのどちらを選ぶべきですか?

生産体制などが不十分な方(個人や起業したてなど)が初めてクラウドファンディングに挑戦する場合には、All or Nothing型をおすすめします。未達成時の金銭的リスクがゼロで、返金手続きの手間もないため、安心して挑戦できます。All in型は、すでに在庫がある場合や、小ロットでも対応できる体制が整っている場合、商品販売実績がある場合に検討しましょう。


7)まとめ:リスクを抑えた安全なプロジェクト設計を

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クラウドファンディングで目標に届かなくても、「借金」を背負うことはありません。ただし、方式選びを間違えると「赤字」になるリスクがあることを忘れないでください。

  • All or Nothing型:未達成なら全額返金。起案者の負担はゼロ。
  • All in型:未達成でも資金を受け取れるが、リターン提供義務あり。赤字リスクに注意。

初めてクラウドファンディングに挑戦する方(個人や起業したてなど)は、All or Nothing型を選び、無傷でテストマーケティングができる環境を作りましょう。そして、根拠のある目標金額を設定し、達成のための集客計画を立てることが成功への第一歩です。

 

アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」では、多くの実行者とサポーターが出会い、新しい価値を生み出しています。Makuakeはクラウドファンディングの仕組みを活かしたサイトとして、単なる資金調達の場ではなく、「応援購入」という新しい文化を創造しています。

Makuakeの仕組みや活用事例、プロジェクトの進め方をまとめた資料をご用意しています。まずは資料請求から、はじめの一歩を踏み出してみてください。 

 

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