Makuakeで海外商品を販売する方法|独占契約・必要書類・審査の流れ完全ガイド
海外で評価されている商品を、日本のサポーターに最初に届けたい。海外メーカーと協力して、日本の生活に合わせた商品を世に出したい。Makuakeには、こうした「海外商品の日本初紹介」に挑戦したい実行者からの相談が数多く寄せられます。Makuakeでは、実行者が販売代理店となり海外商品を日本に初紹介する商流を、「輸入代理」案件と呼んでいます。
輸入代理商品をMakuakeに掲載するには、Makuake基本方針に沿った考え方と、いくつかの実務的な条件があります。「海外商品を仕入れて販売するだけ」ではなく、サポーターが安心して応援購入できる情報設計と、実行者の挑戦やストーリーが伴っていることが大切です。
この記事では、輸入代理案件をMakuakeで実施する際の考え方と実務面を整理します。クラウドファンディング全体の進め方は クラウドファンディングのやり方 完全ガイド|初心者が成功するための6つのステップとコツ もあわせてご参照ください。
▼この記事で分かること
- Makuake基本方針における海外商品の位置づけ
- 輸入代理案件の3つの掲載条件
- 必要書類と審査の流れの概観
- プロジェクトページでの表記ルールと設計のポイント
- 掲載に向かう案件・整理が必要な案件の見極め方
3)必要書類と審査の流れ
4)プロジェクトページでの表記とストーリー設計
5)掲載に向く案件と、整理が必要な案件
6)まとめ:海外商品の日本初上陸という「アタラシイ」を一緒に
1)Makuake基本方針における海外商品の位置づけ

Makuakeは「アタラシイものや体験の応援購入サービス」です。プロジェクトの掲載可否は、Makuake基本方針に基づき、「日本国内で適法」に「実行者にとっての『挑戦』や『ストーリー』がある商品・サービス」を「サポーターが安心して応援購入できる」ものであるかという観点から判断しています。

ここで重要なのは、「アタラシイ」が必ずしも「この世に存在しないまったく新しい商品」を意味するわけではない、という点です。たとえば、海外では既に流通しているものの日本ではまだ手に入らない商品や、海外メーカーと共同で日本市場に向けた仕様変更を行った商品は、「アタラシイ」要素のあるプロジェクトとして掲載に向かう可能性があります。Makuakeにおける「アタラシイ」の考え方の全体像は Makuakeに掲載できる「アタラシイ」の基準って? をご確認ください。
「他社製造製品の不適切な流通」は禁止しています
一方で、Makuakeは基本方針において「他社製造製品の不適切な流通」を明確に禁止しています。具体的には、海外商品において日本市場独占契約を締結せずに日本市場での流通を実施することや、実行者が創出した「アタラシイ」要素が認められない形でのプロジェクト実施が該当します。
これは、応援購入の前提となる「サポーターが安心してプロジェクトを支援できる環境」を守るためのルールです。輸入代理案件であっても、独占契約と適切な情報開示が揃っていれば、Makuakeで挑戦できるプロジェクトとして整理できます。
Makuakeのプロジェクトに関する基本的な考え方は はじめてのMakuake(マクアケ)|クラウドファンディング型ECの始め方と成功のコツ や、法人での活用観点をまとめた 法人のクラウドファンディングを成功させるには?|資金調達以上の価値 もあわせて参考にしてください。
2)輸入代理商品の3つの掲載条件

輸入代理商品をMakuakeで掲載する際、特に大切になるのが次の3つの条件です。
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条件 |
内容 |
|---|---|
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① 日本市場における独占契約の締結 |
海外メーカーと日本市場での独占契約を結び、契約書の写しを担当キュレーターに提出 |
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② 輸入代理商品である旨の明記 |
プロジェクトページにおいて、商品の出自を実行者がわかりやすく記載 |
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③ Makuake以外の販路での同時販売を行わないこと |
プロジェクト開始からリターン配送完了まで、他のECモール・CFサイト・実店舗等での同一商品の販売を行わない |
① 日本市場における独占契約を締結していること
輸入代理として海外メーカーの商品をMakuakeに掲載する場合、メーカーと日本市場における独占契約を締結していることが前提となります。リターン配送完了までの期間、日本市場で実行者が独占的に取り扱う約束をメーカーと交わし、その契約書の写しを担当キュレーターに提出いただきます。
加えて、プロジェクト期間中に並行輸入が発生していないかを確認し、Makuake以外での販売が発覚した場合には、並行輸入業者の販売を阻止するよう善処することも、実行者の責任範囲に含まれます。
② プロジェクトページに「輸入代理商品」である旨を明記する
商品が輸入代理商品である場合、その旨をプロジェクトページに記載することをお願いしています。サポーターが商品の出自や実行者の関与の度合いを正しく理解したうえで、応援購入を判断できるようにするためです。
「実行者が何をどこまで担っているのか」「海外メーカーとの関係はどうなっているのか」「なぜ日本のサポーターに届けたいのか」――こうした背景がページ上で透明に語られていることが、応援購入の文化を支える土台になります。
③ プロジェクト期間中、Makuake以外の販路で同一商品を流通させない
Makuakeでプロジェクトを実施いただく実行者には、プロジェクト開始からリターン配送等が完了するまでの期間、Makuake以外の販路(他の国内クラウドファンディングを含む)で同一の商品・役務を販売・提供しないことをお願いしています。これは輸入代理に限った話ではなく、すべてのプロジェクトに共通するルールです。
輸入代理の場合は特に、自社の他販路だけでなく、並行輸入によって同一商品が国内で流通していないかにも目を配る必要があります。
3)必要書類と審査の流れ

必要書類
プロジェクト掲載にあたって、すべての実行者に共通して提出いただく書類に加えて、輸入代理案件では追加の書類が必要となります。
共通で必要な書類
- 法人の場合:履歴事項全部証明書、印鑑登録証明書 等
輸入代理案件で追加で必要となる書類
- 海外メーカーとの独占販売契約書の写し等
商品ジャンル別の追加エビデンス
- 家電・電気製品:電気用品安全法関連書類、電波法関連書類 等
- 化粧品・医薬部外品:薬機法関連の許認可書類 等
- 食品:食品衛生法関連の許認可書類 等
具体的な必要書類は、プロジェクトの内容や商品ジャンルによって異なります。実際の準備にあたっては担当キュレーターと相談しながら進める形になりますので、まずはお気軽にご相談ください。許認可・書類関連の全体像は プロジェクト実施に必要な許認可や書類について もあわせてご参照ください。
審査の流れ
Makuakeでは、プロジェクト公開までに次の3段階の審査を実施しています。
- 取引先審査:実行者の事業実態や取引関係の確認
- 実現性審査:商品・サービスがリターンとして適切に提供できるかの確認
- 表記審査:プロジェクトページの内容が法令や基本方針に沿っているかの確認
①から順に通過したのち、プロジェクト公開となります。輸入代理の場合、電気用品安全法や電波法などの確認、独占契約書の精査、海外メーカーとの関係性の確認などが必要となります。また、販売する個数と最低発注数の関係や、輸送作業、関税通過の為に係る期間を正確に把握し、予定している日程でサポーターにリターン品が届くか等も確認させていただいているため、審査完了まで数週間程度の時間を要します。商材ジャンルや案件の内容によっては追加でお時間をいただくこともあるため、スケジュールに余裕を持ったご準備をお願いしています。
審査やページ準備の進め方は プロジェクトの掲載申し込みはいつすべき?審査に必要な準備も解説 もご参照ください。
4)プロジェクトページでの表記とストーリー設計

輸入代理において、プロジェクトページの設計は通常のプロジェクト以上に丁寧さが求められます。サポーターは「誰が、何を、どこまで担って、なぜこの商品を日本に届けたいのか」を読み解いたうえで、応援購入の判断をするからです。

ページに含めたい要素
- 商品の出自:海外のどのメーカーが製造しているのか、どの国の市場で展開されているのか
- 実行者の役割:輸入代理として日本市場展開を担うのか、メーカーと共同で仕様変更や機能追加(ODM)を行ったのか
- 日本市場における独占関係:実行者が日本市場で独占的に取り扱う立場であること
- 挑戦・ストーリー:なぜこの商品を日本に届けたいと考えたのか、実行者がどのような経緯でこのメーカー・商品と出会ったのか
- サポート体制:保証・問い合わせ対応など、日本のサポーターに対する責任の所在
「海外で評価された商品を、日本のサポーターに最初に届ける」というプロジェクトのストーリーは、それ自体がアタラシイ挑戦になり得ます。実行者が日本市場展開にかける想いや、メーカーとの関係性が伝わるページは、応援コメントの集まり方も変わってきます。
ページ設計や商品コンセプトの言語化については 商品コンセプトの作り方とは?ヒット商品に学ぶ成功事例と5つの設計ステップ を、リターン設計のポイントについては クラウドファンディングのリターンで失敗しない設計方法|種類・価格設定・注意点を解説 もあわせて参考になります。
5)掲載に向く案件と、整理が必要な案件

輸入代理は、商品の出自や実行者の関与の仕方によって、プロジェクトとしての成立しやすさが大きく変わります。代表的なパターンを整理します。
掲載に向く案件のパターン
- 日本未流通の海外商品で、メーカーと日本市場の独占契約を締結している
- 海外メーカーと共同で、日本のサポーター向けに仕様変更・機能追加・パッケージ変更を行ったODM案件
- 実行者がそのジャンルで長年事業を営んでおり、商品選定やサポート体制に独自の知見がある
- 商品の出自と実行者の役割をプロジェクトページで明確に伝えられる
整理が必要な案件のパターン
- 海外メーカーとの独占契約が確認できない、または準備中の状態
- Makuake基本方針で禁止している「他社製造製品の不適切な流通」に該当し得る形態(独占契約なしの並行輸入販売など)
- 商品の出自や実行者の関与が不明瞭で、サポーターがプロジェクトの背景を読み取れない
「整理が必要な案件」に当てはまる場合でも、独占契約の締結や商品仕様の調整、プロジェクトページの設計を整えることで、掲載に向けて検討できるケースもあります。日本市場でのテストマーケティングの考え方は テストマーケティングとは? 手法比較と成功率を高める進め方を徹底解説 もあわせてご参照ください。まずは担当キュレーターと、実行者の状況に応じた進め方を相談する形が現実的です。
6)まとめ:海外商品の日本初上陸という「アタラシイ」を一緒に

海外で評価された商品を日本のサポーターに最初に届けることや、海外メーカーと共同で日本市場向けの新しい商品を生み出すことは、Makuakeにおいて立派な「アタラシイ」挑戦の形のひとつです。
一方で、そのプロジェクトがサポーターから安心して応援購入されるためには、いくつかの土台が必要です。
- 日本市場における独占契約を締結していること
- プロジェクトページで「輸入代理商品」であることを明記し、実行者の役割と挑戦のストーリーを透明に伝えること
- プロジェクト期間中、Makuake以外の販路で同一商品を流通させないこと
- 商品ジャンルに応じた許認可・エビデンスを整えること
これらの条件を整えた上で、実行者の挑戦が伝わるプロジェクト設計を担当キュレーターと一緒に組み立てていくのが、輸入代理案件におけるMakuake活用の基本的な流れです。
海外メーカーとの取り組みを考えている方は、まずは資料をダウンロードのうえ、お気軽に担当キュレーターまでご相談ください。
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