個人でクラウドファンディングを始める方法|メリット・注意点・成功のコツ
「個人でクラウドファンディングを申し込んでも、相手にされないのでは…」という不安を抱えている方もいるかもしれません。しかし実際には、大手企業にはない「小回りの良さ」と「作り手の顔が見えるストーリー」が、現代の消費者が求める「応援したい」という行動に深く響いています。
この記事では、個人や小規模チームがクラウドファンディングで成功するための戦略を解説します。
(※)プラットフォームにより、「起案者」はプロジェクトオーナー、実行者、クリエイターなど、「支援者」はサポーターやバッカー、応援者などさまざまな呼び方で表現されます。この記事では代表的な表現である「起案者」「支援者」を採用しています。
1)クラウドファンディングは個人でも可能?「個人だからこそ」の強み

結論から言えば、個人でクラウドファンディングに挑戦することは十分に可能です。
主要なプラットフォームは個人でも利用可能であり、法人格の有無や組織の規模は、プロジェクトの成否を決める本質的な要因ではありません。重要なのは、「誰が」「どんな想いで」その商品やサービスを届けようとしているかです。
クラウドファンディングには、資金調達以外にも多くのメリットがあります。詳しくは「クラウドファンディングのメリット7選」で解説していますが、個人にとって特に重要なのは「テストマーケティング」と「ファンづくり」の2点です。
個人が持つ3つのアドバンテージ
個人が持つアドバンテージは大きく分けて3つあります。
意思決定の速さ
大企業では新商品の企画から発売まで、複数の部署を経由した承認プロセスが必要です。一方、個人や小規模チームは「これだ」と思ったアイディアをすぐに形にできます。市場の変化に素早く対応できることは、クラウドファンディングにおいて大きな武器となります。
ストーリーの濃さ
「なぜこの商品を作ろうと思ったのか」「どんな課題を解決したいのか」といったストーリーは、個人であるほど具体的で感情に訴えるものになります。組織の論理に縛られない「尖った想い」は、支援者の心を動かすトリガーとなります。
直接的なコミュニケーション
支援者からの質問やフィードバックに、開発者本人が直接応えられることは大きな強みです。「この商品を作った人と直接つながっている」という感覚は、単なる購買体験を超えた「応援」という行動を生み出します。
2)成功する個人プロジェクトに共通する3つの要因

クラウドファンディングで目標金額を大きく上回るプロジェクトと、目標未達に終わるプロジェクトには、明確な違いがあります。ここでは、成功する個人プロジェクトに共通する3つの要因を紹介します。
「機能」ではなく「なぜ作ったか(ストーリー)」を語っている
成功しているプロジェクトのページを分析すると、スペックや機能の説明よりも、開発の背景や想いを丁寧に綴っているものが多いことがわかります。
たとえば、「軽量で持ち運びやすいバッグ」という機能説明よりも、「毎日の通勤で肩こりに悩んでいた自分が、理想のバッグを求めて試行錯誤した2年間の記録」というストーリーの方が、支援者の共感を得やすい傾向があります。
開発者の苦悩や背景を綴った「ストーリー形式」のプロジェクトは、スペック重視の「商品紹介」形式と比較して、平均支援単価が高く、SNSでの拡散率も高い傾向にあります。
事前に「熱量の高いファン」と繋がっている
プロジェクト開始前から、SNSやLINE、メールマガジンなどを通じてファンとの関係を構築している起案者は、開始直後から支援を集めやすい傾向があります。
プラットフォームの集客力だけに頼るのではなく、自分自身でも「最初の支援者」となってくれるファン層を持っていることが重要です。プロジェクト開始直後の支援の勢いは、その後の注目度にも影響します。
具体的には、プロジェクト公開の1〜2ヶ月前から、SNSで開発の進捗を発信したり、興味を持ってくれた人にLINEやメールで「公開日」を事前告知しておくといった準備が効果的です。
リターン設計に「共体験」が含まれている
成功しているプロジェクトの多くは、単に「商品を届ける」だけでなく、支援者が開発プロセスに参加できるような「共体験」をリターンに含めています。
たとえば、商品完成前の開発レポートの共有、オンラインでの意見交換会への招待、名前のクレジット掲載、工場見学ツアーといった体験型のリターンは、商品そのものの価値を超えた「参加している感覚」を支援者に提供します。
この「共体験」こそがクラウドファンディングの本質であり、一般的なECサイトでの購買体験との最大の違いです。
3)個人がクラウドファンディングで直面する3つの課題

個人でクラウドファンディングに挑戦する際には、いくつかの課題に直面することがあります。ここでは代表的な3つの課題と、その回避策を解説します。
信用不足の課題
「個人が本当に商品を届けてくれるのか」——支援者がこうした不安を感じるのは自然なことです。特に初めてのプロジェクトでは、起案者の実績がないぶん、信頼を得るためのハードルが高くなります。
この壁を乗り越えるには、「信用の可視化」がポイントです。プロフィールには顔写真と経歴を詳しく記載し、プロトタイプや試作品の写真・動画があれば積極的に掲載しましょう。過去に別のプロジェクトを経験していたり、専門分野での受賞歴があれば、それも明示します。そして何より効果的なのが、活動レポートのこまめな更新です。進捗を透明化することで、「この人はきちんと進めている」という安心感を支援者に届けることができます。
配送・在庫管理の壁
予想以上の支援が集まると、製造や配送が追いつかなくなることがあります。配送遅延は支援者の信頼を損なう大きな原因となるため、事前の備えが欠かせません。
対策として、製造パートナーとの事前連携を強くお勧めします。プロジェクト開始前に「どの程度の数量まで対応可能か」を製造元と確認しておきましょう。また、配送代行サービスの利用も有効です。一人で全てを抱え込む必要はありません。専門業者の力を借りることで、本来注力すべき商品開発や支援者とのコミュニケーションに時間を使えるようになります。
集客の壁
「プラットフォームに掲載すれば、自然と支援が集まるはず」——そう考えて公開したものの、思うように伸びない。これは個人プロジェクトでよく見られるパターンです。
先ほどもお伝えした通り、成功の鍵は「事前集客」にあります。プロジェクト公開前から自分のSNSやウェブサイトで情報を発信し、「公開日には支援してくれる」ファン層を作っておくことが大切です。開始直後に支援が集まると、プラットフォーム内での注目度が上がり、さらなる支援を呼び込む好循環が生まれます。データによると、プロジェクト公開24時間以内に目標金額の30%を達成したプロジェクトは、95%の確率で成功しています
4)【ステップ別】個人でプロジェクトを立ち上げるまでの流れ
ここからは、クラウドファンディングでプロジェクトを立ち上げるまでの具体的な流れを、ステップ別に解説します。
【ステップ1】企画の整理(目安:2〜4週間)
まずは「誰に」「何を」「なぜ」届けたいのかを明確にします。この段階で、ターゲットとなる支援者像、商品やサービスの独自性、自分がこれを作りたいと思った理由を言語化しておくことが、後のページ作成をスムーズにします。
【ステップ2】プロジェクトページの作成(目安:2〜4週間)
プロジェクトページは、支援者にあなたの想いを伝える最も重要なツールです。商品の説明だけでなく、開発ストーリー、リターンの詳細、スケジュールなどを盛り込みます。写真や動画の品質も、支援者の信頼感に直結するため、可能であればプロに依頼することも検討してください。
【ステップ3】審査の通過
多くのプラットフォームでは、掲載するプロジェクトに対して審査を実施しています。これは「誰でも何でも掲載できる」わけではないことを意味しますが、同時に支援者にとっては「一定の基準をクリアしたプロジェクトである」という安心感につながります。審査では、本人確認、商品の実現可能性、法令遵守、プロジェクト内容の適切性などが確認されます。
【ステップ4】事前集客の準備(審査期間中)
審査を待つ間に、集客の準備を進めましょう。SNSでの告知、知人・友人への連絡など、公開日に向けて「最初の支援者」を確保するための活動を行います。
【ステップ5】プロジェクト公開・運営(通常1〜3ヶ月)
公開後は、活動レポートの更新、支援者からの質問への対応、メディアへのプレスリリース配信、追加のSNS発信などを継続的に行います。プロジェクトは「公開して終わり」ではなく、期間中の運営も成否を分ける重要な要素です。
【ステップ6】リターンの製造・配送
プロジェクト終了後、支援者へリターンを届けます。製造・配送のスケジュールを守ることは、次のプロジェクトや自社ブランドへの信頼に直結します。万が一遅延が発生する場合は、早めに支援者へ連絡し、誠実な対応を心がけましょう。
5)Makuakeなら、個人の「想い」を330万人以上の会員に届けられる
ここからは、クラウドファンディングの仕組みを活用したプラットフォームであるMakuakeでの取り組みについて紹介します。
Makuakeは累計応援購入総額1,200億円を突破、累計会員数330万人以上、累計プロジェクト数48,000件を超え、多くのサポーターのみなさまと実行者が出会える場となることができました(2025年12月末実績)。
Makuakeでは、多くの個人事業主や少人数のチームが実行者としてプロジェクトを掲載しています。「応援購入」という仕組みにより、金額だけでなく「どのようなユーザーが、どんな理由で応援しているか」まで把握しやすいのが特徴です。
また、プロジェクトごとに専任キュレーターが担当として伴走し、企画段階からプロモーション施策まで、プロジェクトをより大きく成功させるために全体的なサポートを行います。初めてプロジェクトを実施する方でも取り組みやすい環境が整っています。
アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」では、多くの実行者とサポーターが出会い、新しい価値を生み出しています。Makuakeはクラウドファンディングの仕組みを活かしたサイトとして、単なる資金調達の場ではなく、「応援購入」という新しい文化を創造しています。
Makuakeの仕組みや活用事例、プロジェクトの進め方をまとめた資料をご用意しています。まずは資料請求から、はじめの一歩を踏み出してみてください。
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